掛取引で契約をしたは良いものの、売掛先からの代金回収の期日がまだまだ先で資金が厳しい、そういう時は売掛金現金化が狙い目です。売掛金現金化は文字通り、売掛金を回収を待たずに現金化できる方法で、具体的には売掛債権を買取してもらうことによって、額面に近い金額の代金が支払われる仕組みです。額面の100%ではない理由は、買取の際に手数料を支払う必要があるからで、額面から手数料が差し引かれた金額が支払われます。売掛金現金化はこのように、100%回収できるわけではありませんが、早く資金調達をしなければいけない時に有効です。

手数料だけを見れば高いと感じるかもしれませんが、手数料は売掛債権の買取を行うファクタリング会社の利益だけでなく、未回収のリスクに備える意味もありますから、そう考えれば納得できるはずです。売掛金現金化は数十万円や数百万円どころではなく、数千万円単位でも早く実現する可能性があります。ファクタリング会社は潤沢な資金を用意して売掛債権の買取をしているので、高額な額面の債権もスピーディーに現金化することが可能です。申し込みをしてすぐに審査結果が出たり、結果に基づき契約を済ませれば当日中に支払いなど、本当に売掛金現金化は早さが優れます。

これが銀行融資の場合だと、審査だけで数日どころか1週間以上も待たされたり、結果が残念というケースが珍しくないです。中小企業にとっては資金調達の成功の可否が経営に直結するので、確実性が微妙な上に時間が掛かる銀行融資よりも、近年は売掛債権の買取の方に注目が集まっています。